私は一日中、コンピュータを見る仕事をしています。出社すると、まずコンピュータを立ち上げてメールチェックをします。資料もコンピュータを使って作ることがほとんどです。字が下手なので
(笑)。冗談はさておき、何をするにもコンピュータを使わないと仕事は回りません。
しかも、出社前にはプライベートメールのチェックをし、帰宅後は、インターネットサーフィン・・・。意識しないうちに、自分の目はぼろぼろになっていくのでした・・・
コンピュータを使った作業は、目に悪いとよく聞きますよね。ここでは、なぜコンピュータを使った作業が目に悪いと言われるかを考えてみたいと思います。
まばたきが減る
よく言われるのは、コンピュータを見ていると、まばたきの回数が減るということです。皆さんも経験があるのではないでしょうか?
突然ですが、意識してまばたきを止めてみてください。どれくらい、まばたきをしないで我慢できたでしょうか?私なんかの場合には、10秒くらいが限界です(短いですか?)。いずれにしても、普通は、人はまばたきをしない、ということはありえず、頻繁にまばたきをしています。どれくらいかというと、1分間に20回〜30回まばたきをするのが普通と言われています。
ところが、コンピュータを見るなど作業に集中してしまうと、まばたきの回数が減ってしまいます。人によっては、まばたきが1分から2分に1回になる、とも言われているようです。
このように、まばたきが減ってしまうと、何が困るのでしょうか?
じつは、まばたきは、涙を出すためのきっかけとなっているのです。そのため、まばたきをしないと、涙がでなくなってしまうのです。
涙といっても、泣くときだけに出るわけではありません。私たちの目の表面は常に涙で覆われているのです。この涙はまばたきにより分泌され、目の表面に涙の膜を形成し、目を覆っています。この涙の膜は、しばらくすると蒸発してなくなってしまうのですが、その蒸発する前にまばたきをすることにより、涙が補充され、その結果涙が、目の表面を覆い続けるのです。
ところが、まばたきが減ってしまうと、この涙の補充がうまく行われないため、目に悪影響を及ぼしてしまうのです。
目を大きく開いてしまう
コンピュータを見る場合、目と同じ高さか少し高い位置にディスプレイがくる場合があります。そのような場合には、どうしても、目を大きく開く必要があります。そのため、疲れやすくなります。
実際に試してみましょう。
まず、下を向いてみてください。
次に、上を向いてみてください。
下を向いた場合には、まぶたがなんとなく閉じ気味になり、上を向いた場合には、まぶたが開き気味になる気がしませんか?上を向くと、ほとんど反射的に目を大きく開いてしまうのがおわかりになると思います。
焦点距離・照度が大きく変化する
コンピュータを操作する際に、視線はディスプレイ・キーボードをいったりきたりしますよね。また、他に紙の資料などを使いながら作業をする際には、それらの資料もちらちらと見ながら作業をすることになります。
このように、コンピュータを操作しながら、付随していろいろなところを見ることになるので、視点を変えるたびに、それらにピントを合わせる必要がでてきます。これも目に負担がかかります。
さらに、ディスプレイは初期設定では非常に明るく設定されています。そのため、そのままで使用すると、紙やキーボードなどの物とディスプレイとでは、明るさが大きく異なってしまいます。また、日中と夜間、日が当たったり、当たらなかったりといった要因によっても、物やディスプレイの明るさは変化します。このような状況に対応して、全てのものを出来る限り均等の明るさになるように、調整していかないと、これも目の負担の原因となります。