実は、メガネをかけた結果の視力矯正が十分でなかったり、矯正しすぎたりしていると、かえって眼が疲れてしまいます。
例えば、視力矯正が十分でない場合には、鮮明でない、ぼやけた像が脳に伝達されることにより、脳が混乱を起こすからだといわれています。
逆に視力を矯正しすぎていると、今度は近くを見ようとして眼の筋肉が緊張するため、筋肉が疲れてしまうことになります。
また、左右の矯正後の視力が大きく異なる場合等も、目の疲れの原因となります。
上記の他注意点としては、下記のようなものがあります。
まずは、メガネを正しく扱うということです。具体的には、かけたりはずしたりするときは、両手を使って行うことが挙げられます。片手でかけたりはずしたりを繰り返していると、フレームがゆがみ、メガネによる矯正が正しくなされなくなります。
たとえば、黒目の先端からレンズ裏面までの距離は12mmが標準とされています。そのため、12mmより広くなったり、狭くなったりすると、レンズが本来もっている度数より、強くなったり、弱くなったりします。フレームが左右に開きすぎると、この距離がずれてきてしまうので、本来の矯正したい度数とはずれてしまうことになるのです。
また、そもそもメガネの作りに問題がある場合もあります。
例えば、左右の目と目の距離は個人差があるため、メガネを作る時には、その距離に合わせてレンズの位置を調整します。ところが、その調整がずれてしまっていると、これも目が疲れる原因となります。